埼玉県・一般建設業の資格と技術者
配管技能士で
管工事の許可を取れる?
かんたん診断
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配管の技能士を持っています。管工事の建設業許可に使える?
給排水や空調の配管工事をしています。元請から建設業許可を求められたので、持っている配管技能士の資格を使いたいと考えています。2級でもよいのでしょうか。建築配管とプラント配管で扱いが違うのか、似た名前の資格との違いも知りたいです。
「建築配管作業」が対象です。2級では、合格後の管工事の実務経験も必要です。
一般建設業では、配管の技能検定のうち、選択科目が「建築配管作業」の資格が管工事業に対応します。1級は合格後の追加経験年数の条件がなく、2級は合格後3年以上、平成15年度以前の2級合格者は合格後1年以上の管工事の実務経験が必要です。
「プラント配管作業」は、この技能士資格による要件の対象ではありません。「配管技能士」という呼び方だけで決めず、合格証書の職種・作業名と級を確認してください。
この記事は、埼玉県で一般建設業の許可を考えている、小さな会社・個人事業主向けの説明です。古い「配管工」等の証書や、別の資格で管工事業の要件を満たせる場合もあります。
配管の資格を使う前の3つの確認ポイント
- 技能検定の職種・作業名「建築配管作業」と「プラント配管作業」を区別します。古い証書は、配管工等の旧職種名も確認します。
- 級・合格年度と、その後の経験2級は合格年度によって、合格後に必要な管工事の経験が1年か3年かで異なります。経過年数と施工経験を区別します。
- 技能士か、別の配管・水道関係の資格か管工事施工管理技士や給水装置工事主任技術者は別の資格です。同じ経験条件をそのまま当てはめません。
配管の選択作業と経験をかんたん診断
現在の「配管」の合格証書を対象に、選択作業・級・合格年度から、一般建設業で必要な経験年数を確認します。配管工等の旧職種名は、証書の正式名称を資格表と照合します。実際の経験の証明と、会社全体の許可要件は別に確認が必要です。
フローチャート:配管技能士で、管工事の許可を取れる?
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5とおりの結論を、まとめて見る
合格証書の作業名には、何と書かれていますか? 建築配管作業です建築配管作業は、何級に、いつ合格しましたか? 1級です
1級の建築配管作業には、合格後の追加経験年数の条件はありません
- 合格証書で職種・選択作業・級を確認してください。現在の営業所での専任・常勤や、会社全体の許可要件も必要です。
合格証書の作業名には、何と書かれていますか? 建築配管作業です建築配管作業は、何級に、いつ合格しましたか? 2級・平成15年度以前です
平成15年度以前の2級は、合格後1年以上の管工事経験が必要です
- 合格後に実際に担当した管工事と期間を、実務経験証明書と裏付け資料で示せることが必要です。合格前の経験はこの1年に含めません。年数が足りない場合は、ほかの資格や経験による要件も一緒に確認します。
合格証書の作業名には、何と書かれていますか? 建築配管作業です建築配管作業は、何級に、いつ合格しましたか? 2級・平成16年度以降です
平成16年度以降の2級は、合格後3年以上の管工事経験が必要です
- 合格から3年たっただけでは足りません。その間に担当した管工事の内容と期間を証明します。合格前の経験はこの3年に含めません。必要な年数に足りない場合は、ほかの資格や経験による要件も一緒に確認します。
合格証書の作業名には、何と書かれていますか? プラント配管作業です
プラント配管作業は、この技能士資格による要件の対象外です
- お持ちのほかの資格と、これまで担当した工事を伺い、使える要件を一緒に確認します。工場で担当した工事が管工事の経験になるかは、資格の選択科目とは別に、工事内容から確かめます。
合格証書の作業名には、何と書かれていますか? 旧名称・科目が不明です
配管工等の旧職種の合格証書も、対象資格に含まれます
- 配管工・給排水衛生設備配管・空気調和設備配管等の正式名称と、級・合格年度を照合します。科目や職種が分からない場合も、今ある情報から一緒に確認しましょう。
県の令和8年手引き26頁・コード76等に基づく、一般建設業の管工事業の技術者資格の診断です。旧職種名は個別に照合します。会社全体の許可取得や、個々の工事の施工資格を判定するものではありません。
建築配管とプラント配管で、資格の扱いはどう違う?
現在の「配管」の技能検定には、建築配管作業とプラント配管作業があります。管工事業の技能士資格の要件に使えるのは、建築配管作業です。1級・2級とも、合格証書の作業名を確かめてください。
| 合格証書の職種・作業名 | 一般建設業の管工事業での扱い |
|---|---|
| 配管・建築配管作業 | 資格による要件の対象。1級・2級と合格年度に応じた経験条件を確認する |
| 配管・プラント配管作業 | この技能士資格による要件の対象外。ほかの資格や、学歴・実務経験による要件を確認する |
| 配管工などの古い職種名 | 現在の名称へ自己判断で読み替えず、証書の正式な職種名・級・合格年度を資格表と照合する |
合格証書で「配管」の文字だけを見て判断せず、その横などに記載された作業名まで確かめてください。選択作業が読み取れないときは、証書の記載から一緒に確認しましょう。
プラント配管作業の資格が対象外でも、これまでの仕事をすべて許可要件に使えないという意味ではありません。別の資格を使えるか、実際に担当した工事が管工事の実務経験になるかを確認します。
根拠:県手引き26頁・配管の選択科目、建設業法施行規則7条の3・管工事業の欄第3号。検定の作業区分:厚生労働省・技能検定職種及び試験基準。
2級は、合格から何年たてば使える?
必要なのは、合格後に実際に管工事を経験した期間です。1級・2級と合格年度ごとの条件は次のとおりです。いずれも、資格の職種・選択科目が対象となることが前提です。
| 級・合格年度 | 合格後に必要な管工事の経験 |
|---|---|
| 1級 | 合格後の追加経験年数の条件はない |
| 2級・平成15年度以前 | 合格後1年以上 |
| 2級・平成16年度以降 | 合格後3年以上 |
平成15年度は2003年度、平成16年度は2004年度です。暦年ではなく合格した年度で区別します。証書を受け取った日だけで判断せず、合格年度の記載を確かめてください。
合格から3年たっていても、その間に管工事を担当していなければ、この3年の経験にはなりません。また、受検前に積んだ経験を、合格後1年・3年へ加えることはできません。
年数が足りない場合も、これまでの工事や社内の方の資格をお聞かせください。ほかの資格や、学歴・実務経験による技術者の要件に当てはまる人がいるか、一緒に確認します。
根拠:県手引き26頁・技能検定の共通注記。経験の定義は同96頁。
古い「配管工」や「給排水衛生設備配管」の証書でも使える?
古い職種名の合格証書でも、管工事業の資格として使えるものがあります。現在の「配管」という名称の証書に限るわけではありません。
県の資格表には、次の旧職種名も掲載されています。
- 配管工「配管(建築配管作業)」とともにコード76に掲載されています。
- 給排水衛生設備配管コード75に掲載されています。
- 空気調和設備配管「冷凍空気調和機器施工」とともにコード74に掲載されています。
厚生労働省の職種表には、旧名称の「配管(冷暖房設備配管作業、給排水衛生設備配管作業)」も示されています。古い証書は略称で判断せず、実際の記載と資格表を照合します。級と、2級の場合に必要な合格後の経験も確認します。
一方、職業として「配管工」をしていたという経歴だけでは、技能検定の「配管工」に合格した証明にはなりません。資格を持っていることと、工事を経験したことを区別してください。
施工管理技士や給水装置工事主任技術者と、何が違う?
技能士・施工管理技士・給水装置工事主任技術者は、それぞれ別の資格です。同じ管工事業に使えても、必要な経験の年数や、いつから数えるかが違います。
| 持っている資格 | 一般建設業の管工事業で確認する条件 |
|---|---|
| 配管技能士(建築配管作業) | 1級は合格後の追加経験年数の条件なし。2級は合格後3年以上、平成15年度以前の合格者は1年以上 |
| 管工事施工管理技士 | 1級・2級とも、第二次検定まで合格した技士は資格による要件に対応。技能士の「2級合格後3年」と混同しない |
| 給水装置工事主任技術者 | 免状の交付を受けた後、管工事の実務経験が1年以上必要 |
| 建築設備士 | この資格を有することとなった後、管工事の実務経験が1年以上必要 |
| 冷凍空気調和機器施工の技能士 | 配管とは別の技能検定職種。管工事業の対象資格として、級と合格年度に応じた経験条件を確認 |
「2級の管工事の資格がある」と言う場合でも、技能士か施工管理技士かで結論が変わります。試験の合格証書や免状に書かれた正式名称を確かめましょう。第一次検定だけに合格した技士補を、第二次まで合格した技士と同じ扱いにはできません。
詳しくは、管工事施工管理技士・技士補の資格と経験、給水装置工事主任技術者の免状後の経験、建築設備士の資格と経験をご覧ください。
工場の配管工事は、管工事の経験に含められる?
資格の「プラント配管作業」が対象外であることと、工場で担当した工事が管工事に当たるかは別です。工場という場所や「プラント工事」という工事名だけで、管工事の経験から除外しません。
県の手引きでは、管工事には給排水・給湯・空調等の設備工事のほか、管を使って水・油・ガス・水蒸気等を送配する設備を設置する工事も含まれます。機械器具を据え付ける仕事は、管工事か機械器具設置工事か、設備の種類と工事内容から区分します。
たとえば、請求書に「工場設備改修一式」とだけ書かれている場合は、見積内訳や注文書で、給排水の配管なのか、機械器具の設置なのか、実際の施工内容を確かめます。これは資料の読み方を示す架空例です。本人が担当した仕事と期間も、実務経験の証明で必要になります。
経験に含まれるのは、施工、指揮・監督、技術を学ぶための見習い等の技術上の経験です。事務や現場の単なる雑務だけの期間は区別します。前の勤務先での経験も、仕事内容と期間を証明する方法を確認します。
工事の種類を選ぶときは、実際の工事と資格・経験から許可業種を考える記事もご覧ください。
合格証書と工事経験は、どんな資料で確認する?
資格は技能検定の合格証書で、必要な経験は実務経験証明書と裏付け資料等で確認します。県の資格表では、技能士手帳・技能士カードは資格確認の書類として使えません。
| 確認すること | 主な資料と見るところ |
|---|---|
| 職種・選択作業・級・合格年度 | 技能検定の合格証書。「建築配管作業」等の作業名まで確認 |
| 2級合格後の管工事経験 | 実務経験証明書(第9号)。担当した主な工事と期間を確認 |
| 実際の工事と入金 | 契約書・注文書・請求書等と、工事に対応する通帳の入金記録等。工事名が一式の場合は、内訳等で管工事の内容を確認 |
| 当時の勤務と管工事業の許可 | 勤務期間を確認する資料と、証明する期間を含む管工事業の許可通知書等。必要な資料は証明者・本人の立場によって異なる |
当時、管工事業の許可を受けていた勤務先が証明者となり、証明期間中の許可状況を確認できる場合には、工事実績の契約書や入金資料等の提示を省略できる扱いがあります。ただし、別の業種の許可しか確認できない場合は、この省略条件に当たりません。
当時の許可状況が分からない場合や、決算変更届で工事実績を確認できない場合等は、工事資料が必要になることがあります。証書や昔の記録が見つからないときも、分かる範囲の資格やお仕事からご相談ください。必要な資料は、状況を伺ってご案内します。
1級の配管技能士がいれば、会社は許可を取れる?
対象資格を持つ人が、営業所で専任・常勤の技術者(営業所技術者)として勤務できることも必要です。会社の経営経験、財産、適切な社会保険への加入等の要件も確認します。
他社の人の資格を、名義だけ借りて使うことはできません。個人事業主本人が資格を使う場合も、自分の会社の従業員が使う場合も、今の勤務状況を確かめます。新規許可全体については、元請から建設業許可を求められたときの進め方で説明しています。
資格の名前や、使える経験が分からないときは?

小野田 敦士
- 司法書士
- 行政書士
- 宅地建物取引士
「配管の資格はあるけれど、どの条件で許可を取れるか分からない」。そんなときは、一人で調べきろうとせずご相談ください。作業名や合格年度がはっきりしていなくても構いません。普段のお仕事や、これまでのご経験を伺い、使える資格と必要な資料を一緒に確認しましょう。
配管の資格で管工事の許可を考えている方へ
- 選択作業・級・合格年度から、使える資格要件を確認する
- 前の勤務先での配管工事の経験と、証明する方法を確認する
- 技能士以外の資格や、会社全体の許可要件も確認する
どの資格を使うか、経験を証明できるかを決めてからでなくても構いません。今のお仕事や気になっていることからお話しください。何を先に確かめるか、一緒に考えましょう。
配管の資格と管工事の許可について相談する会社全体の条件は、建設業許可の判定チャットでも確認できます。関連するQ&A
プラント配管の1級でも、管工事の技術者になれる?
プラント配管作業は、この技能士資格による管工事業の要件の対象ではありません。ほかの資格や学歴・実務経験による要件を確認します。実際に担当した工事が管工事の経験になるかは、資格の科目とは別に工事内容から確認します。
2級の配管技能士と、2級管工事施工管理技士は同じ条件?
違います。対象となる配管の2級技能士では、合格後の管工事の実務経験が必要です。第二次検定まで合格した2級管工事施工管理技士は、一般建設業の管工事業の資格要件に対応します。
配管工という古い合格証書でも使える?
県の資格表には、配管工もコード76に掲載されています。古い名称だけを理由に対象外とはしません。職種・級・合格年度と、必要な経験を確認します。
合格前から配管の仕事をしていたら、2級合格後の年数を短縮できる?
受検前の経験を、合格後に必要な1年・3年に加えることはできません。別の学歴・実務経験や、ほかの資格による要件を使えるかは、これまでの経歴から確認します。