産廃収集運搬・個人事業主の財務書類
個人事業主の産廃申請、資産に関する調書はどう書く?
フローチャートで確認
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個人で産廃の許可を申請します。資産に関する調書は何を書けばよい?
個人事業主として普通産廃の収集運搬業を申請します。県の書類に「資産に関する調書」とありますが、通帳や自宅、仕事で使う車両をどの行に書くのか分かりません。負債や納税証明書も含めて、記入例を見ながら準備したいです。
本人の預金・自宅・車両と、ローンなどの残高を記入します
この記事は、個人事業主が埼玉県の普通産廃収集運搬業を新規申請する場面を対象にしています。個人でも申請でき、法人の決算書類とは別に、本人の資産と負債を記載する調書を用意します。
「資産に関する調書」には、いつの時点の資産・負債かを日付とともに記入します。預金や借入金も、その日時点の残高を確認して記載します。
事業用だけに限らず、手引のチェックリストと公式記入例には、自己所有の土地・建物・車両や住宅・車両ローンも示されています。家族名義のものや、借りて使うだけの車両は、本人の所有資産と同じとは限りません。
記入前に確認すべき3つのポイント
- 基準日の書き方「年 月 日現在」に記入する日付と、預金・借入金などの残高を確認した日を照合します。
- 自己所有か、借りて使うだけか自宅・土地・車両は名義と使用関係を確認し、本人名義のものと、家族の所有物や借りているものを区別します。
- 金額を確認できる資料通帳、売掛・買掛台帳、固定資産台帳、借入れの残高明細などで金額を確認します。
この記事は埼玉県の普通産業廃棄物収集運搬業(積替え保管なし)の個人事業主の申請を対象にしています。法人、特別管理産業廃棄物、積替え保管ありの申請は別の書類を確認してください。
資産に関する調書をフローチャートで確認
通帳、売掛・買掛の台帳、固定資産や車両の資料、借入れの返済予定表など、金額を確認できる資料を手元に置いて答えてください。
フローチャート:資産調書は何から書く?
図の選択肢を押すと、その先が開きます。途中の回答も変更できます。
3とおりの結論を、まとめて見る
資産・借入れの金額を確認できる資料はありますか? まだそろっていない
金額の確認資料をそろえてから、調書の各行を記入します
- 通帳、台帳、固定資産や車両の資料、借入れの残高が分かる資料を集めてください。
- これらは金額確認に使う手元の資料例で、すべてを申請書に添付するという意味ではありません。
- 資料がそろった時点で、基準日や金額の扱いに迷う項目を県へ確認してください。
資産・借入れの金額を確認できる資料はありますか? 確認できる資料がある自宅や車両などの評価・所有関係で迷う項目はありますか? 迷う項目がある
不明な項目は、名義と金額の資料を用意して県へ相談してください
- 自宅は土地・建物の欄、本人所有のトラックは車両の欄、借入残高は負債の欄に記入します。
- 共有の自宅や借りている車両は、所有者・持分・契約内容が分かる資料を用意してください。
- 評価額などが分からない項目を県へ伝え、記入方法を確認してください。
資産・借入れの金額を確認できる資料はありますか? 確認できる資料がある自宅や車両などの評価・所有関係で迷う項目はありますか? 金額・所有関係を確認済み
金額・所有関係を確認できたら、資産・負債を記入します
- 調書に記入する日付と、その日時点の残高を照合し、千円単位で記入してください。
- 資産の各行と負債の各行を、それぞれ合計します。
- 所得税の納税証明書その1など、他の必要書類も準備してください。
埼玉県の2026年10月1日版の手引(普通産廃・積替え保管なし)に基づく、調書の準備のための図です。許可の可否を判定するものではありません。
資産・負債の記入欄と、千円単位の書き方
県の現行様式は、左から「資産の種別」「内容」「数量」「価格、金額(千円)」の4列です。金額を円から千円へ直すときは、たとえば180万円なら1,800千円、120万円なら1,200千円と書きます。土地・建物・車両は、帳簿や所有名義が分かる資料を用意します。取得時の代金と現在の帳簿残高は同じとは限らないため、購入金額をそのまま記入する前に評価方法を確認する必要があります。
正式な提出様式は埼玉県の手引・様式ページで確認してください。
資産の欄に書くもの
現金預金は手元の現金や口座残高、有価証券は株式などです。売掛金は営業取引でまだ回収していない金額、未収入金は営業取引以外でまだ受け取っていない金額として分けます。受取手形があればその残高も書きます。
土地・建物は自宅を含め、本人が所有するものを確認します。備品・車両は仕事で使っているかだけで決めず、名義・所有関係を確認します。その他に当てはまる資産があれば内容を書き、資産計は各行の金額を合計して記入します。
負債の欄に書くもの
長期借入金・短期借入金は、借入先ごとの元本残高を確認して記入します。帳簿で長期・短期を区分している場合は、その内訳と返済予定表を照合してください。金額は将来の利息を含む返済総額ではなく、借りている元本の残高です。未払金は未払いの経費・購入代金など、預り金は源泉所得税など他者のために預かっている金額、前受金は仕事の完了前に受け取った代金などです。買掛金・支払手形も残高を確認し、その他の負債があれば内容を書いて負債計を出します。
手引のチェックリストは、所有する土地・建物・車両を資産に、住宅ローンや車両ローンを負債に記載するよう案内しています。家族が所有している不動産は、使っているだけで本人の所有資産にはなりません。車両も、借りて使う場合の登録書類と、本人が所有する資産の記載は区別します。
土地・建物・車両の評価方法、共有物の記載範囲、日付や端数の扱いに迷う場合は、該当する欄と資料を示して県に確認してください。県の手引には、これらの具体的な決め方が一律には記載されていません。
架空の記入例:資産3,700千円、負債1,200千円
次の数字は書き方を示すための架空例です。許可に必要な最低金額を示す例ではありません。自宅を持っていない例なので、持ち家がある場合は土地・建物を別に確認します。
| 区分 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 資産 | 現金預金1,800、売掛金600、車両1,200、備品100、その他0 | 資産計3,700 |
| 負債 | 長期借入金900、買掛金200、未払金100、その他0 | 負債計1,200 |
たとえば車両の1,200千円は資産欄へ、車両購入の借入残高900千円は負債欄へ別々に記入します。差額300千円だけを車両欄に書くのではありません。資産・負債それぞれの各行を合計し、記入漏れや二重計上がないか確認してください。
金額を確かめる手元の資料例
- 現金預金:通帳や残高明細
- 未収入金・売掛金・買掛金・未払金:売掛・買掛台帳、請求書や支払予定の記録
- 土地・建物:固定資産台帳、不動産の資料、所有名義が分かる書類
- 備品・車両:固定資産台帳、車両帳簿、車検証等
- 借入れ:金融機関の残高、返済予定表、ローン契約の資料
ここに挙げたものは金額確認に使う手元の資料例です。すべてが必須添付書類という意味ではありません。提出する書類と金額の決め方は、県の最新様式・確認リストで確認してください。
所得税の納税証明書は「その1」を直近3年分
個人事業主は、申告所得税の納税証明書その1を直近3年分、税務署から取得します。申請日において発行日の翌日から3か月以内に当たる、最新の証明書を用意します。未納額がないことも必要です。
事業主としての所得がない場合は、県の手引が案内する「申告 無」の納税証明書と、直近3年分の源泉徴収票の写しを確認してください。源泉徴収票がない方は、開業時期やそれまでの収入の状況を県へ伝え、提出書類を確認してください。納税証明書の発行内容については税務署に確認できます。
資産に関する調書だけで、産廃申請の書類がすべてそろうわけではありません。申請書、事業計画、講習修了証、住民票、車両関係など、全体の必要書類は産廃の新規申請に必要な書類の記事と県の確認リストで点検してください。
書き始める前の相談も受けています

小野田 敦士
- 司法書士
- 行政書士
- 宅地建物取引士
資産の行をどこまで分けるか、車両や自宅をどう扱うかで迷うときは、手元の資料を見ながら確認できます。個人事業主の財務書類以外の必要書類や、県へ確認したい点も整理します。
個人事業主の産廃申請を準備する方へ
資産調書の書き方から、新規申請の書類までご相談いただけます
- 資産・負債の名義と金額の確認
- 納税証明書と源泉徴収票の状況
- 車両・講習・住民票など全体の必要書類
資産調書の記入例を見ても自宅や車両の扱いが決められない場合は、名義と手元の資料をお知らせください。
個人事業主の産廃申請について相談する産廃収集運搬業の業務案内は産廃収集運搬業許可のご案内をご覧ください。資産に関する調書のよくある疑問
資産はいくらあれば許可を取れる?
この記入例の資産計や負債計から、許可に必要な金額は判断できません。申請者の財務状況と最新の手引を確認し、金額だけで許可の可否を決めないでください。
残高証明書を取れば、資産調書は省略できる?
県の提出書類一覧では、個人用の資産に関する調書が必要です。残高証明書は預金額を示す書類で、自宅・車両や借入残高まで記載する調書とは異なります。
所得税の納税証明書と確定申告書は同じ?
別の書類です。納税証明書その1は税務署が発行する未納税額などの証明で、確定申告書の控えとは役割が違います。必要な種類は国税庁の納税証明書の案内と県の手引で確認してください。
出典:埼玉県の手引・提出書類一覧No.7・No.16、添付書類第9面、個人の資産に関する調書の記入例、提出書類チェックリスト。納税証明書の種類は国税庁の案内も確認してください。